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2011年03月 アーカイブ

高齢者の睡眠について

高齢者では睡眠が浅くなり中断しやすくなるとともに、早寝早起きとなることが知られています。


こうした変化は、睡眠機構および生体リズム機構の加齢の結果と考えられています。


睡眠の量・質に関するアンケート調査によると、日本人が1日に床の上で過ごす時間は、10歳代の前半では男女とも8時間以上でありますが・・・


加齢に伴い短縮し、40歳代では男性約7.3時間、女性約7.0時間と最短となり、この後延長して、70歳以上になると8.5時間前後でした。


終夜睡眠ポリグラフ検査を用いて客観的に睡眠の量と質の変化をみた研究によると、高齢者では、消灯してから入眠するまでの時間(入眠潜時)が、若年者と比べ長くなるのです(入眠障害)。


また、高齢者では若年者・中年者に比べ入眠後の覚醒(中途覚醒)が多いことがわかりました。


夜、羽毛 布団で入眠してから朝覚醒するまでの間に実際に睡眠していた時間の割合(睡眠効率)は、若年者で約97%であるのに対し、高齢者では約77%と低下しました。


睡眠の内訳としては、浅いノンレム睡眠(段階1、2)が増加し、深いノンレム睡眠(段階3、4)が減少しました。


レム睡眠も減少していました。


・・・つまり、高齢者では、入眠まで時間がかかり、睡眠は浅く、中断が多くなります。

加齢による生理指標の変化

高齢者では、身体を使う仕事が少なくなり、基礎代謝量も低下し、日中のエネルギー消費や運動量が低下します。


このため、身体が必要とする睡眠量は減少します。


また、身体の成長は終了しており、組織の損傷修復の速度も低下するため、成長ホルモンを分泌する深いノンレム睡眠の必要性も低いのです。


加齢による生理指標の変化は否定的にとらえられがちでありますが・・・


若年者と比較してエネルギー消費が少ないため、布団 羽毛で深く眠る必要がないとも考えることもできます。


加齢に伴って早寝早起きとなり、睡眠している時間帯が早くなります。


これは、体内時計の位相が加齢に伴って前進するためと考えられています。


また、高齢者において、生体リズムの指標である深部体温、コルチゾールやメラトニン分泌の振幅が減少しており、昼寝が増えて多相性睡眠となることから、体内時計自体のリズム強度が減少していると推測されています。


・・・さらに、高齢者では時差ぼけからの回復に時間がかかることなどから、加齢により体内時計の同調機能が減弱していると考えられています。


高齢者では、社会的役割の変化、運動機能の低下に伴い減る可能性もあります。

朝型と夜型はどちらが健康的か

早寝早起きで、午前中から活動的な人を朝型と呼び、宵っ張りで午前中はぼんやりし、夜になるほど頭がさえるような人を夜型と呼んでいます。


こうした朝型か夜型かは、年齢により、さらに生まれつきの体質により個人差があります。


体内時計が作り出す約1日の周期の生体リズムの特性が関係しています。


若年者に夜型が多く、老人ほど朝型になるのは、体内時計の加齢変化によるものです。


朝型と夜型については、良い悪いの問題ではなく、その人なりに規則正しい生活をしていて、生体リズムの乱れがなければよいと考えるべきです。


極端でない限り、あるいは社会的な問題がない限りどちらが健康的かということはできません。


ただし、若年者で夜型の人は生体リズムが後ろへずれ、定刻に起床できないなど社会生活に支障を来すことが少なくないため、羽毛 ふとんでの起床時間を一定にし、朝の光を浴びて、生体リズムをずらさないようにすることが重要です。


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