睡眠の役割
睡眠は単一の状態ではなく、刻々と変化する動的な過程です。
ノンレム睡眠とレム睡眠と呼ばれる2種類の眠りが、それぞれどういう役割分担をしているのか、あるいは睡眠全体が何のためにあるか・・・
眠りの実体そのものがわかっていないだけに専門家の見解も分かれます。
今回は睡眠の機能に関する主な学説を紹介しましょう。
アメリカのWebb氏は現代の睡眠学説を大別すると5群となり、これらの組合せから多くのバリエーショソが派生すると述べています。
それらは次のようになります。
(1)回復説・・・
睡眠は生理学的、神経学的、心理学的なレベルで回復ないし修復に必須であるという考え。
特に、学習や記憶保持と関連して、レム睡眠の役割として議論されることが多いです。
(2)保護説・・・
睡眠は覚醒期の疲労から身体を守るのに必須であるという考え。
これは、断眠後に現れるような心身に不都合な変化を予防しているという議論に結びつきます。
(3)エネルギー保存説・・・
睡眠は活動を抑え、放熱を防止して、消耗を少なくするのに必須であるという考え。
(4)行動説・・・
睡眠は適応行動としての反応であるという考え。
(5)本能説・・・
睡眠は本能行動としての反応であるという考え。